Self dialysis

セルフ透析

What is

セルフ透析とは

セルフ透析の大きな特徴は、透析スケジュールの自己管理と十分な透析量の確保が可能になることです。十分な透析を行う(透析回数や時間を多く確保する)ことが、体調の改善や合併症のリスク低減のために有用です。

セルフ透析では、透析量を数値化して評価するHDP(透析量)理論の考え方に基づいて、透析回数や時間を従来の透析よりも多く確保し、HDPを上げることを目的としてご自身で透析を行なっていただきます。

透析量を増加させることは、健康な人に近い状態への体調改善や、合併症のリスク軽減など、標準的な透析治療(週3回、一回4時間のスケジュールで行われる透析)に比べて高い効果が期待されます。

透析をご自身で行なっていただくことで、透析への理解が深まり、災害時などもご自身で対応ができるというメリットもありますが、患者さんにとっては数値的な効果もさることながら体調面での実感が大きく、体調がよくなった、前向きになれたとのお声が挙がっています。

再生
グッドフォーカス賞

このセルフ透析システムは2024年のグッドフォーカス賞(新ビジネスデザイン)を受賞致しました。柔軟な時間調整や、透析量を確保することによる健康状態の改善をご評価いただきました。

HDP
(hemodialysis products)
について

血液透析において、透析量を評価するための重要な指標の一つです。
現代の透析医療の礎を築いた人物でもあるBelding H. Scribnerr(ベルディング・H・スクリブナー)博士によって提唱された指標です。

この透析効率の指標は、患者の臨床症状をもとに算出された計算式の数値で評価します。HDP(透析量)を算出されるための計算式は下記の通りです。

1回の透析時間 × (1週間の透析回数) ²

HDPの数値が高いほど患者の予後が良好になるとされており、一般的にこの数値を70以上に保つことが推奨されています。

Effect

​セルフ透析が
もたらす効果

セルフ透析により、従来の透析治療では難しかった食事制限の緩和や体調の改善が期待できます。
さらに、合併症リスクの軽減や余命の改善など、長期的な健康効果も見込まれます。

​食事療法の緩和
​食事療法の緩和

長時間または頻回の透析によって、十分な透析量(HDP)を確保していることで、リンの除去量向上、血清リン値の低下につながります。そのため、標準的な透析治療と比較して食事制限の緩和が期待されます。

体調の改善
体調の改善

週当たりの透析時間を増やし、十分な透析量(HDP)を確保することが、合併症の発生に対して有効であると日本透析医学会から発表されています。健康な体に近い状態に改善することで、透析中の血圧変動、足つり、痒みなどの日々のトラブル解消と合わせて、長期的な合併症リスクを軽減することが期待できます。

余命の改善
余命の改善

合併症のリスク軽減同様に、十分な透析量の確保が、生命予後(余命)の改善に繋がることも日本透析医学会から発表されています。イベント発症、合併症リスクの軽減から考えても必然的に生命予後の改善が期待できます。その効果はHDP理論の中でも紹介されています。

thought

​セルフ透析への思い

セルフ透析は、ヨーロッパやアメリカで誕生し、患者の健康と自由度の向上に貢献しています。

当法人のセルフ透析センター(SDC)では、リクライニングチェアや半個室、高速Wi-Fiなどを完備し、快適な環境を提供しています。自由度の高い環境と設備で透析を行うことで、健康状態や生活の質の向上を目指します。

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