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医療法人による糖尿病患者のためのコラム2021年7月8日温泉療法で糖尿病生活を楽しく・ストレスなく過ごそう!

趣味や娯楽は人間にとって明日を生きる活力の一つになりますが、糖尿病患者にも同じことが言えます。

病気にかかったばっかりに、やりたいことをあきらめる必要はありません。近年は糖尿病患者でも旅行や外食を楽しむことは可能です。そこで今回は糖尿病と温泉旅行・温泉療法の関係性に迫ります。

糖尿病患者がストレスを抱え込むのはNG!

温泉療法の前に、「糖尿病」と「ストレス」の関係をご紹介します。一見、この2つは、あまり関連がなさそうに思いますが、実はストレスは糖尿病の天敵です。

糖尿病チャンネルで口を酸っぱくしてお伝えしていますが、糖尿病は「一度かかってしまうと一生付き合っていかなければならない病気」です。食事制限をはじめ、適度な運動や薬物療法と二人三脚していかなければいけません。

「病は気から」という言葉もあるように、日常生活の中でリフレッシュする方法、ストレス撃退策を見つけることは大切です。心も体もリラックスすることで病気の進行を遅らせたり、遠ざけることが期待できます。

病気になる前は旅行を楽しんでいたけれど、糖尿病になって旅行を遠ざけている方。もしかしたら、逆にストレスを貯めているかもしれません。長い糖尿病治療生活においては、旅行を楽しむことも治療の一環と考えてください。

糖尿病治療に温泉をすすめる理由

古来、日本では温泉療法は「湯治(とうじ)」として親しまれ、温泉の湯を薬とした漢方療法の一つとされてきました。

明治時代には温泉療法の重要さが認められ、多くの庶民が温泉地へ足を運びました。現代では、病気治療・予防に効果があると、医学的な立場からも太鼓判を押されています。

日本各地には高血糖に効くとされる温泉が多数あります。ラドン含有量の高いイオウ泉やナトリウム炭酸水素泉(炭酸泉)などの温泉が糖尿病と相性が良いです。

関東地方ならば水上温泉、草津温泉、日光温泉などが糖尿病治療に効果があるといわれています。都内ならば奥多摩温泉、蒲田黒湯温泉がおすすめです。

覚えておきたい温泉療法のポイント

温泉に入るポイントは熱すぎないこと。42度以上の少し熱いお湯を好む人がいますが、末端神経が鈍くなっていて火傷をしてしまうかもしれません。できれば38~40度ぐらいの湯温がオススメです。

お湯が熱すぎると血圧が上昇し、逆に疲れを増長させることもあるので注意が必要です。しっかり水分を補給し、ぬるめの温泉にゆっくり入ることで副交感神経を刺激してくれます。

温泉療法

今、糖尿病対応食の旅館が急増中

旅の醍醐味は「温泉」と「食事」が大きなウエイトを占めると思います。でも、食事は制限しなければと躊躇している方も多いのでは?

最近では、糖尿病患者の増加に伴い糖尿病向けの食事を出してくれる旅館が増えています。

食事療法に必携なカロリー計算や糖尿病食について、減塩、低たんぱく、砂糖不使用、低エネルギーなど、様々な要望に応えて料理してくれる旅館が登場しているのです。

旅館を予約する際、糖尿病⾷に対応しているか確認してみると、より快適な旅になるかもしれませんね。

食事療法に対応した旅館

まとめ

糖尿病患者にとってストレスは大敵。ストレスを寄せ付けない・遠ざける生活が理想ですが、現代社会ではそういきませんね。

ストレスと上手に向き合っていくために、副交感神経を刺激する入浴はストレス解消、エネルギー消費と一石二鳥の効果があります。

たまには羽を伸ばして温泉旅行というのも気分転換&糖尿病治療に効果的です。糖尿病食・調理法にこだわった旅館もあるので、自分へのご褒美として旅に出てはいかがでしょうか?

必ず主治医の先生にご相談ください。
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