糖尿病の飲み薬は、症状によって飲む回数・種類は違いますが、患者さんに共通している点は毎日飲み続けることです。
糖尿病の初期などは自覚症状がない場合が多いので、お薬の重要性を軽視している人も多いですが、お薬の飲み忘れは症状を悪化させ、合併症が引き落とすリスクもあります。
そこで今回はお薬を飲み忘れないポイントや便利なアイテムなどをご紹介いたします。
きっと役に立つ!飲み忘れ防止アイテム3つ
「食事療法」「運動療法」で血糖コントロールがうまく進まない場合、お薬が処方されます。一般的に薬物療法と呼ばれています。薬物療法は運動療法・食事療法と共に治療方法として取り入れられています。
このうち糖尿病薬の副作用に悩まされた経験がある人は16.8%、その多くの方が低血糖です。多くの患者さんが低血糖に不安を感じており、特に運転中やで電車バスなど公共交通機関の中で発症することを心配しています。
出典:健康日本21推進フォーラム 「ビジネスマン糖尿病実態調査」より
そうした事態を起こさないためにも、自分自身で血糖値のコントロールをすることが重要です。決められた種類の薬を、決められたタイミングで飲むことを守ってください。多くの患者さんが実際に行っている飲み忘れないためによく立つ便利ツール3選をご紹介します。
1:一目瞭然!お薬カレンダーを活用
月曜日から日曜日まで1週間分の飲む薬ポケットに入れて使用するアイテムです。朝、昼、夕、寝る前とタイミングも把握できます。
このカレンダーを見ることで薬の習慣づけ&飲まなければいけない時間など、薬について一目瞭然。薬の飲み忘れに防止に最適な投薬カレンダーです。リーズナブルな価格帯であり、多くの方が使用しています。
2:働く人にぴったり!ピルケースを使用
お薬カレンダーのピルケース版です。こちらも一週間分の薬を服用するタイミングに分けて収納できます。サラリーマンの方など外出する機会が多い人は持ち運びのできるピルケースの方が使い勝手が良いかもしれません。
3:飲み忘れ防止用のスマートフォンアプリを導入
近年は糖尿病に対応したスマートフォン用のアプリが多数登場しています。たとえば、血糖値の記録ができる食事ログをはじめ、糖尿病の予防に効果があるヘルシーレシピを紹介してくれるアプリなど。
お薬にも対応したアプリがあり、薬を飲む時間を設定するとアラーム機能で飲むタイミングを知らせてくれます。例えば「お薬ノート-薬歴・服薬管理-」。
https://itunes.apple.com/jp/app/o-yaonoto-yao-li-fu-yao-guan-li/id508677361?mt=8
アラームや服用のチェックといった機能が充実しているので、ついつい薬を飲むこと自体を忘れてしまいう方におすすめです。
「お薬登録」の機能では薬をもらった日付や服用期間・服用間隔、薬の画像登録まで細かに登録できるので、分からなくなってしまいがちな薬の管理をしてくれる優れものです。他にも薬を管理してくれる便利なアプリがあるので、自分に合ったアプリを探してみましょう。
お薬の種類が多いという方へ。「一包化」という方法も
「お薬の種類が多すぎて飲むのがめんどくさい・忘れてしまう」という方は、お薬を一包化(いっぽうか)してもらうことをおすすめします。
種類ごとに分かれているお薬を「朝食後」「夕食後」など、飲むタイミングごとに袋に小分けしてもらう方法です。検討したい方はかかりつけ医や薬剤師に相談してみてください。
まとめ
薬物療法は毎日のお薬を習慣づけることが大切です。1週間分の薬を曜日ごとに1袋ずつ小分けにできるお薬カレンダーは頼れる便利ツールです。また、外出する時には帰宅が遅れた時のために予備の薬を多めに持参することもおすすめします。
飲み忘れ防止に便利なアプリを、携帯電話に入れることも一度検討してみてください。あなたに合った方法をみつけて、薬を飲み忘れることが無いように工夫をしましょう。