糖尿病の治療には、食事・運動・薬物療法が行われますが、中でも食事療法は糖尿病の改善にとても重要です。
特に食事のコントロールでは摂取カロリーを守り、栄養バランスの良い食事を摂ることが糖尿病改善の近道となります。
この章では、糖尿病患者さんが積極的に摂り入れた栄養素や、逆に気をつけたい栄養素など、糖尿病と栄養素の関係とポイントについてみていきましょう。
糖尿病で考えたい栄養素の基本とは
なぜバランスの良い食事を摂ることが糖尿病の治療に大切なのでしょうか?
それは、血糖コントロールをしっかり行うため・体重を適正内に保つためには、バランスの良い食事を摂りカロリーコントロールを行うことが必要だからです。また、バランスの良い食事を摂ることで、一日の中で摂り入れるべき栄養素をすべてしっかり摂るためでもあります。
ここでは、5大栄養素の種類から糖尿病で考えたい各栄養素のバランスと摂取目安についてみていきます。
更に、積極的に摂取したい栄養素についても解説していきます。糖尿病の方の栄養素の基礎知識として、ぜひ参考にしてみてください。
→【目安量付き】糖尿病に必要な栄養素と摂取バランスを知ろう |
意外と知らない糖尿病とマグネシウムの深い関係
ミネラルの一種で、海藻や雑穀などに多く含まれるマグネシウム。実は、マグネシウム不足が糖尿病発症に深く関連していることが近年分かってきました。
大麦や雑穀の摂取量が少なくなったことや食塩の作り方の変化が、糖尿病の有病者の増加に関係していると言われています。積極的にマグネシウムを多く含む食品を摂ることで、糖尿病予防につながるのです。
今回は、栄養素の中でも糖尿病と密接な関係にあるマグネシウムについて詳しくみていきましょう。
→マグネシウム不足が原因!?糖尿病とマグネシウムの意外と深い関係とは |
糖尿病合併症につながるトランス脂肪酸について学ぼう
脂質の摂りすぎが糖尿病や肥満につながることはご存知かと思いますが、脂質の中でも特に気をつけたいのがトランス脂肪酸です。
マーガリンやスナック菓子に多く含まれるトランス脂肪酸は、糖尿病発症リスクを高めるだけでなく動脈硬化や心臓疾患といった糖尿病の合併症にも深く関係します。
ここでは、糖尿病・合併症リスクを考えたときに控えたいトランス脂肪酸についてみていきましょう。
→トランス脂肪酸を摂りすぎると糖尿病合併症の危険性がアップする!? |