リゲイントリプルフォースには糖質代謝を促す成分が含まれているため、糖尿病の方が気にされることもあるかもしれません。リゲイントリプルフォースは疲労回復や予防を目的としたビタミン含有保健剤です。本記事では、リゲイントリプルフォースに含まれる成分や効能・効果、糖尿病でも飲めるのかどうかについて説明します。
治療薬ではなく補助的な栄養補給としてサプリメントを選ぶ際の注意点もまとめていますので、参考にしてください。
リゲイントリプルフォースとは?
リゲイントリプルフォースは、第一三共ヘルスケアが販売する指定医薬部外品(ビタミン含有保健剤)です。ビタミン含有保健剤とは「一種以上のビタミンを主薬とした製剤」(出典:厚生労働省 ビタミン主薬製剤製造販売承認基準の一部改正について)です。
年齢を重ねるにつれて感じやすくなる日々の活力低下や、栄養バランスの乱れに着目して開発されました。滋養強壮など栄養補給を目的とした製品となります。
リゲインシリーズ
リゲインシリーズは1980年代後半~1990年代初めにかけて「24時間戦えますか」というキャッチフレーズと耳に残るオリジナルソングのCMで有名になりました。ビジネスパーソンの「疲れを癒やす商品」というイメージとともに、昔からある信頼できる製品として注目している方も多いでしょう。
リゲイントリプルフォースの成分
とくにリゲイントリプルフォースには、炭水化物の糖を分解してエネルギーへの変換を促すビタミンB1誘導体のビオタミンが含まれています。糖尿病の方の中には「糖を分解する」という言葉が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エネルギー産生に関わるリバオール、糖代謝に関わるビオタミン、脂質代謝に関わるパンテチンの3成分を配合し、栄養補給や体調管理のサポートを目的とし、エイジングケアを意識したい方、日々のコンディションを整えたい方に向けた製品です。
リゲイントリプルフォースの効能・効果
製品に記載されている効能・効果としては次のような内容が挙げられています。
- 体力、抵抗力、集中力の維持・改善
- 疲労の回復・予防
- 虚弱体質(加齢に伴うものを含む)、栄養不良に伴うからだの不調の改善・予防
- 病気のときや病後の体力低下時や食欲低下時、産前産後の栄養補給
・厚生労働省 ビタミン主薬製剤製造販売承認基準の一部改正について(薬生発 0530 第4号 令和元年5月30日)
・リゲイン通販公式サイト
リゲイントリプルフォースは糖尿病でも飲める?
リゲイントリプルフォースは、糖尿病の方でも服用可能とされています。とくに服用してはいけない病気などは挙げられておらず、妊娠期、授乳期も服用の対象とされています。ただし、15歳未満は服用できません。
「使用上の注意」には、発疹や胃の違和感や下痢などの胃腸症状が現れたときや症状がよくならない場合には服用を中止し、医師・薬剤師、登録販売者といった医療従事者に相談することとあります。
ホームページには高齢者、薬を服用中の方に関しては「医師に相談してください」とあります。糖尿病で高齢の方、薬を服用中の方はリゲイントリプルフォースを飲む前には医師に相談しましょう。
また、ビタミン剤を飲んでいる方はビタミンB1の過剰摂取により、頭痛やいらだち、かゆみ、不眠などの症状が出る場合もあるので注意が必要とあります。
製品に関する疑問はリゲイントリプルフォースの公式サイトの問い合わせ先に、事前に確認しておきましょう。
・リゲイントリプルフォースの公式サイト リゲイントリプルフォースシリーズ
糖尿病の人がサプリを選ぶときの注意点
ある報告によると、サプリメントを飲むきっかけとして、知人、家族からのすすめ、テレビが多くみられます。「サプリメントは薬ではないから」という意識で気軽に取り入れる方も多いのかもしれません。しかし、サプリメントに含まれている成分や飲んでいる薬との組み合わせが糖尿病患者さんにとってはリスクになる場合もあります。
糖尿病の方がサプリメントを選ぶ際には次の点に注意しましょう。
含まれている成分に気をつける
以下のような成分は、糖尿病治療中の方にとってリスクになる可能性があります。
- 難消化性デキストリン
血糖を下げる作用があるので低血糖になる恐れがある - グアバ葉ポリフェノール
血糖を下げる薬と一緒に使用すると低血糖になる可能性がある - イチョウ葉エキス
低血糖傾向や眼底出血などの症状が悪化する場合がある - グルコサミン
血糖値が高くなる可能性がある - αリポ酸
低血糖のリスクがある
製品の糖質を確認する
健康食品系のゼリーや飲料には糖質が含まれており、血糖値に影響する場合があります。含まれる糖質もチェックしましょう。
「糖」「糖質」「血糖値」のサポートと記載のある場合も要注意
血糖値サポート、糖質対策などと書かれている場合でも糖尿病治療で服用している薬と一緒に飲むと血糖値管理に影響するものもあるので自己判断せずに医療従事者に相談しましょう。
サプリメントの組み合わせに注意が必要
いくつもの製品を併用していると同じ作用の成分が含まれており、成分の過剰摂取になる場合があります。また、相互作用により効果が強まる可能性があります。ほかにも飲んでいるものがある場合は飲み合わせも含めて医療従事者に確認しましょう。
飲み方や使用上の注意をよく確認する
飲む場合は製品に書かれてある飲み方や使用上の注意をよく読み、確認してから指示に従って飲むことが重要です。
・十和田市立中央病院 糖尿病ケア通信第9号2022.1.17発行
まとめ
ビタミン含有保健剤は病気の治療薬ではなく、滋養強壮や体力回復・予防などを目的とする製品です。糖尿病患者さんが飲むときは、含まれている成分や飲んでいる薬との組み合わせが身体に悪影響を与える場合もあります。製品に記載のある用法・用量や使用上の注意をよく読むとともに、医療従事者に相談してから取り入れるようにしましょう。