「薬物療法」とは「食事療法」「運動療法」を行っても、血糖コントロールがうまくできない場合に行われます。”最後の切り札”と言う人もいます。
この療法には、飲み薬の「経口糖尿病薬による治療」と、インスリンを注射する「インスリン療法」があります。
この二つの薬は性格、使い方が全く異なる薬なので、それぞれに注意すべきポイントを理解し、低血糖などの副作用に注意が必要です。
飲み薬を服用している患者さんは、お薬をたまに飲み忘れてしまうことがあるかもしれません。糖尿病のお薬の中には、食直前に飲んでこそ効果があるものもあります。
たとえ、飲み忘れたからといって、次の回で帳尻を合わせようと2回分を一気に飲むようなことは絶対にしてはいけません!今回は、薬物療法の必要性をはじめ、食直前と食前の違いや、もし飲み忘れた場合の対処法について説明します。
病気などで医者に行くとお薬を処方してくれます。薬の作用の中で治療に必要な作用を「主作用」、その逆で、薬を飲んだときに現れる本来の目的以外の作用のことを「副作用」と言います。
糖尿病の薬物療法では、血糖値をコントロールするために、血糖値を下げる作用のある飲み薬やインスリン製剤の注射などを行います。
飲み薬やインスリン製剤にも副作用があります。どのような副作用があるのか知っておくことは万が一の時にも安心です。
糖尿病の飲み薬は、症状によって飲む回数・種類は違いますが、患者さんに共通している点は毎日飲み続けることです。
糖尿病の初期などは自覚症状がない場合が多いので、お薬の重要性を軽視している人も多いですが、お薬の飲み忘れは症状を悪化させ、合併症が引き落とすリスクもあります。
そこで今回はお薬を飲み忘れないポイントや便利なアイテムなどをご紹介いたします。
スーパーやコンビニエンスストアに行くと、「血糖値を下げる」といった効能を謳った特定保健用食品や、「血糖値が気になる方に」というサプリメントを目にすることがあります。
糖尿病の患者さんならぜひとも試してみたいと思うかもしれませんが、じつは安易にサプリメントを摂取すると、危険な状態に陥ってしまうことがあるのです。
糖尿病が進行してくると、インスリン注射で血糖値のコントロールをすることになります。注射と聞くと「怖い」「嫌だ」と思われる患者さんも少なくありません。
しかしポイントさえしっかり押さえておけば、簡単かつ安全にインスリン注射を行うことができるのです。
今回は、インスリン注射を打つ際のポイント・注意点をみていきましょう。
つい最近まで、糖尿病の薬というと「インスリンの分泌や働きをよくする」か「血糖の上昇を抑える」ものでした。しかし、2014年4月にまったく新しいタイプの糖尿病治療薬が登場しました。それが「SGLT2阻害薬」です。
この新薬は、いったいどんな働きをするものなのでしょうか?SGLT2阻害薬の効果や副作用などについての知識をしっかり頭に入れておきましょう。