糖尿病は発症していても自覚症状が出にくく、症状から病気を見つけることが難しい厄介な病気です。実は何年も前に発症しているのに、症状に気付かないまま治療もせず長い時間を過ごしてしまうケースも少なくないのです。
症状がないから大丈夫、なんてことは決してありません。糖尿病と診断された時には、すでに合併症の兆候が見られる患者さんも多いといいます。
定期的に健康診断を受けるとともに、体が発するさまざまなサインを見逃さないよう、日頃から自分自身の体の変化に気を配っておくことが大切です。
厚生労働省が発表した「平成24年度国民健康・栄養調査」によると糖尿病が強く疑われる者の割合は、男性 15.2%、女性 8.7%でした。平成19年度の調査と比較すると男性は変わらず、女性は増加傾向にあります。
この調査結果をさらに読み進めると、特に糖尿病の発症は働き盛りの40歳以上が多く、中高年だけで見ると糖尿病予備軍を含めると4、5人に1人が発症しています。まさに中高年世代の現代病と言っても過言ではありません。
糖尿病性腎症を引き起こす最大の要因は高血糖、つまり糖尿病です。
血糖のコントロールがきちんとできていれば問題はありませんが、それができずに高血糖状態が長く続くと、やがて糖尿病性腎症を発症し、人工透析を生涯にわたって続けなければならなくなってしまいます。
糖尿病は遺伝するという噂を耳にしたことはありませんか?うちは糖尿病家系だから気をつけなければ、という話を聞くこともありますよね。糖尿病は本当に遺伝する病気なのでしょうか。
今回は、糖尿病と遺伝の関係について説明します。
糖尿病は、血糖値が上がる症状によって、様々な合併症を引き起こすことがある怖い病気です。しかも病状の進行は、仕事や運動、ストレスの量など日常生活と密接な関係があるにもかかわらず、かなり進行しないと自覚症状が出ません。そのため検査による早期発見・早期治療が治療成功のカギとなります。
低血糖は薬物治療を行う人にとって最も怖い症状です。特にインスリン療法中は、低血糖に注意する必要があります。
低血糖になる理由は、「注射をするタイミングや量を間違った」「食事時間が遅かった・忘れた」「激しい運動や長時間の運動をした」などなど。今回は低血糖の発症原因や自覚症状など詳しくご紹介します。
飲み薬を服用している患者さんは、お薬をたまに飲み忘れてしまうことがあるかもしれません。糖尿病のお薬の中には、食直前に飲んでこそ効果があるものもあります。
たとえ、飲み忘れたからといって、次の回で帳尻を合わせようと2回分を一気に飲むようなことは絶対にしてはいけません!今回は、薬物療法の必要性をはじめ、食直前と食前の違いや、もし飲み忘れた場合の対処法について説明します。
糖尿病であると診断された多くの患者さんは「まさか自分がなるなんて」と感想をもらす人が多いです。診断後……時間が経過すると「不安」「孤独感」「失望感」にさいなまれます。
糖尿病にならないためには、日々の生活習慣を見直し予防に努めることが重要です。糖尿病になりやすくしてしまう生活習慣をひとつひとつチェックしていきましょう。当てはまるものが多かった人は、糖尿病予備群である可能性も高いので要注意ですよ。
糖尿病の引き金は「肥満」です。肥満の原因は「食べすぎ」と「運動不足」。肥満は糖尿病をはじめ、高血圧や動脈硬化、高脂血症、肝臓病、心臓病などの生活習慣病を誘因します。
太りやすくなる中年期以降は特に食べ物に気をつけてください。
食事で取り込んだエネルギーは、さまざまな生命活動に使われ、残った分が中性脂肪となって、脂肪細胞に蓄えられます。たくさん食べていなくても、日常生活での消費エネルギーが少ないと、中性脂肪が溜まって肥満につながります。
病気などで医者に行くとお薬を処方してくれます。薬の作用の中で治療に必要な作用を「主作用」、その逆で、薬を飲んだときに現れる本来の目的以外の作用のことを「副作用」と言います。
糖尿病の薬物療法では、血糖値をコントロールするために、血糖値を下げる作用のある飲み薬やインスリン製剤の注射などを行います。
飲み薬やインスリン製剤にも副作用があります。どのような副作用があるのか知っておくことは万が一の時にも安心です。